防音材の種類と選び方|吸音材・遮音材・防振材・制振材の違いを解説

防音材の種類と選び方|吸音材・遮音材・防振材・制振材の違いを解説

防音材は、目的に合った種類を選ぶことが大切です

吸音材、遮音材、防振材、制振材はそれぞれ役割が違います。音漏れを防ぎたいのか、室内の響きを整えたいのか、足音や振動を抑えたいのかによって、選ぶ材料と使い方は変わります。

防音対策を考えるとき、防音材を使えば何でも静かになると思われることがあります。

しかし、防音材にはいくつかの種類があり、それぞれ役割が違います。

たとえば、室内の声が響く場合は吸音材が関係しやすく、隣室や外への音漏れを抑えたい場合は遮音材が重要になります。足音やドラムのように振動を伴う音では、防振材や制振材の考え方も必要です。

つまり、防音材を選ぶときは、どんな音を、どこで、どの程度抑えたいのか を整理してから考えることが大切です。

この記事は、下記のようなお悩みがある方に向いています。

  • 防音材の種類と違いを知りたい
  • 吸音材、遮音材、防振材、制振材の使い分けを知りたい
  • 防音シートや吸音パネルを買う前に基本を理解したい
  • D値、L値、T値などの遮音性能の見方を知りたい
  • 自宅、賃貸、楽器室、オフィス、店舗の防音対策で失敗したくない

この記事では、防音材の主な種類、吸音材・遮音材・防振材・制振材の違い、遮音性能の見方、音の種類別に必要な材料、防音材選びで失敗しやすいポイントまで、防音専門の視点で解説します。

この記事でわかること

防音材の主な種類
吸音材と遮音材の違い
防振材・制振材の考え方
D値・L値・T値の見方
音の種類別の材料選び
DIYで使いやすい材料
材料選びの失敗例
相談前に整理すること
マヤサウンド

防音・吸音専門 マヤサウンド

マヤ商会株式会社

監修 マヤサウンド 防音・吸音施工チーム

創業2006年 / 関西拠点で全国対応 / 戸建て・マンション・店舗・オフィス・スタジオに対応

戸建て・マンションなどのご家庭から、オフィス・店舗・スタジオまで、用途に合わせた防音・吸音の空間づくりを行っています。
音漏れ対策だけでなく、音の聴こえ方や空間デザインまで含めてご提案しています。

相談で整理できること

  • 原因の切り分けと、優先すべき対策の順番
  • 工事と製品、どちらが合うかの目安
  • 費用が変わりやすいポイント
お悩みと用途だけでも大丈夫です。写真や寸法があると、よりスムーズにご案内できます。

目次

防音材は大きく4つに分けて考える

防音材の種類の違いを説明した手書きイラスト。吸音材、遮音材、防振材、制振材の役割を音の動きとともにシンプルに解説した図

防音材と一言でいっても、役割によって大きく4つに分けて考えることができます。

吸音材、遮音材、防振材、制振材です。

それぞれの材料は、同じ防音対策に使われることがありますが、得意な役割は違います。

種類 主な役割 向いている悩み
吸音材 室内の音の反射を抑える 声が響く、反響音が強い、聞き取りにくい
遮音材 音を通りにくくする 音漏れ、外部騒音、隣室への声や楽器音
防振材 振動を伝わりにくくする 足音、ドラム、機械振動、床への衝撃
制振材 振動しているものの揺れを抑える ビビり音、機械音、金属音、低い振動音

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マヤサウンド視点

防音材選びで一番大切なのは、材料名ではなく目的です。音漏れを抑えたいのか、室内の響きを整えたいのか、振動を減らしたいのかを分けることで、必要な材料が見えやすくなります。

吸音材とは、室内の響きを整える材料

吸音材は、室内で反射する音を抑え、響きすぎを減らすための材料です。

会議室で声が聞き取りにくい、飲食店で音が反響して疲れる、配信や録音で声がこもる、音楽室の響きを整えたいといった場合に関係します。

吸音材は、音を外に漏らさないための材料というより、室内の聞こえ方を整えるために使われることが多いです。

吸音材が向いているケース

  • 部屋の中で声が響く
  • 会議室やオフィスで会話が聞き取りにくい
  • 飲食店のザワザワ感を抑えたい
  • 録音や配信で声の反響を減らしたい
  • 音楽室やスタジオの響きを整えたい

吸音材の例としては、グラスウール、ロックウール、ウレタンフォーム、フェルト系パネル、布張り吸音パネル、木質系の有孔板やスリット材などがあります。

ただし、吸音材を貼っただけで外への音漏れが大きく止まるとは限りません。音漏れ対策では、遮音材やすき間対策もあわせて考える必要があります。

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遮音材とは、音を通りにくくする材料

遮音材は、音を通りにくくするための材料です。

隣室への音漏れ、外からの車や電車の音、楽器音、テレビ音、話し声などを抑えたい場合に関係します。

遮音では、材料の重さ、密度、厚み、すき間の少なさが重要になります。一般的には、軽い材料よりも重さのある材料の方が、音を通しにくい傾向があります。

遮音材の例 特徴 注意点
石膏ボード 比較的使われやすく、壁や天井の遮音構成に関係する 単体ではなく下地や層構成も重要
遮音シート 壁や床の遮音補助として使われることがある 貼るだけで万能ではなく、施工方法が重要
コンクリート 重さがあり、比較的音を通しにくい傾向 窓やドアなどの弱点は別で確認が必要
防音ドア・防音サッシ 音の出入り口になりやすい開口部に使う 気密性や取り付け精度が重要

遮音材は、すき間があると効果を感じにくくなります。壁だけ強くしても、窓、ドア、換気口、配管まわりから音が回り込むことがあります。

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防振材・制振材とは、振動を抑える材料

防振材と制振材は、振動を伴う音に関係する材料です。

防振材は、振動が床や建物へ伝わりにくくするために使います。制振材は、振動している材料や部材の揺れを抑えるために使います。

足音、ドラム、スピーカーの低音、室外機、機械設備、椅子を引く音などは、空気だけでなく床や壁を振動として伝わることがあります。

防振材

振動を床や建物に伝わりにくくするための材料です。防振ゴム、防振マット、防振支持材などがあります。

制振材

部材そのものの振動やビビり音を抑える材料です。制振シートや制振材が使われることがあります。

注意点

振動音は、吸音材や遮音シートだけでは改善しにくい場合があります。発生源と伝わる経路を確認することが重要です。

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ここまで読んで、自分の場合はどう考えればよいか迷った方へ

防音、吸音は、建物の種類、音の種類、使い方によって優先順位が変わります。
マヤサウンドでは、遮音性能だけでなく、音の聴こえ方や使いやすさまで含めて整理しています。

相談で整理しやすいこと

  • まず工事が必要か、製品で足りるか
  • 費用が増えやすいポイント
  • どこから優先して対策すべきか
用途、建物種別、困っている音がわかれば大丈夫です。写真や寸法があると、よりスムーズです。

遮音性能の見方|D値・L値・T値

防音材や建物の遮音性能を調べていると、D値、L値、T値という表記を見かけることがあります。

これらは、何の音をどのように評価しているかが違います。数値の見方もそれぞれ異なるため、混同しないようにしましょう。

指標 主に見るもの 数値の見方
D値・Dr値 壁や建具などの遮音性能 数値が大きいほど遮音性能が高い目安
L値 床の衝撃音に関する性能 数値が小さいほど性能が高い目安
T値 窓やサッシなどの遮音性能 数値が大きいほど遮音性能が高い目安

D値やT値は、話し声、楽器音、外部騒音などの空気音を考えるときに関係しやすい指標です。

一方で、L値は床の衝撃音、つまり足音や物を落とす音などを考えるときに関係します。

ただし、数値だけで実際の聞こえ方がすべて決まるわけではありません。建物の構造、部屋の位置、すき間、窓やドア、換気口などもあわせて確認することが大切です。

音の悩み別に選ぶ防音材

防音材を選ぶときは、まず自分の悩みが何なのかを整理しましょう。

音漏れなのか、反響なのか、足音なのか、外部騒音なのかによって、選ぶ材料は変わります。

悩み 優先したい材料 考え方
隣室への音漏れ 遮音材+すき間対策 壁だけでなく窓、ドア、換気口も確認する
部屋の反響 吸音材 壁面や天井の反射音を整える
足音・物音 防振材・防音マット 床や建物を伝わる衝撃音に注意する
外の車・電車音 窓まわりの遮音材・防音サッシ 壁よりも窓が弱点になっている場合がある
ドラム・低音 遮音材+防振材+制振材 音量だけでなく振動対策が重要

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DIYで使いやすい防音材と注意点

防音材の中には、DIYで取り入れやすいものもあります。

たとえば、吸音パネル、防音マット、厚手のラグ、防音カーテン、すき間テープなどは比較的始めやすい対策です。

ただし、DIYで使える材料は、手軽な反面、効果にも限界があります。本格的な音漏れ、楽器音、足音、低周波音、外部騒音をしっかり抑えたい場合は、専門的な設計や施工が必要になることがあります。

DIYで検討しやすい材料

  • 吸音パネルやフェルトパネル
  • 厚手のラグや防音マット
  • 防音カーテンや厚手カーテン
  • ドアや窓のすき間対策グッズ
  • 家具配置による簡易的な音対策

注意したいこと

賃貸では、壁に穴を開ける、接着剤で固定する、換気口を塞ぐなどの対策には注意が必要です。原状回復や換気、安全性を確認したうえで進めましょう。

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防音材選びで失敗しやすいポイント

吸音材だけで音漏れを止めようとする

吸音材は室内の響きを整える材料です。隣室や外への音漏れを大きく止めたい場合は、遮音材やすき間対策を考える必要があります。

遮音材だけを重ねて反響を見落とす

遮音性を高めると、音が外へ逃げにくくなる一方で、室内の響きが強く感じられることがあります。楽器室や会議室では、遮音と吸音のバランスが大切です。

床の振動に壁材だけで対応しようとする

足音やドラムのような振動を伴う音は、壁の材料だけでは改善しにくい場合があります。防振材や床構造の確認が必要になることがあります。

数値だけで材料を選ぶ

D値、L値、T値などの数値は参考になりますが、実際の効果は施工方法、建物条件、音の種類によって変わります。数値だけで判断せず、全体の条件を確認しましょう。

防音工事では材料の組み合わせが重要

本格的な防音工事では、1つの材料だけで完結することはあまりありません。

たとえば、楽器室では、遮音材で音漏れを抑えながら、吸音材で室内の響きを整え、防振材で床や建物への振動を抑えることがあります。

オフィスや会議室では、声漏れを防ぐ遮音と、会話を聞き取りやすくする吸音の両方が必要になることがあります。

飲食店では、店内の活気を残しながら不快な反響を抑えるため、吸音材の種類や配置、デザイン性も含めて考える必要があります。

用途 必要になりやすい材料 考え方
楽器室 遮音材、吸音材、防振材 音漏れと室内音響の両方を考える
マンションの生活音 遮音材、防振材、防音マット 話し声と足音を分けて考える
オフィス・会議室 遮音材、吸音材 声漏れと聞き取りやすさを両立する
店舗・飲食店 吸音材、必要に応じて遮音材 反響対策とデザイン性を両立する

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相談前に整理しておくとよいこと

防音材を選ぶ前に、現在の音の悩みを整理しておくと、必要な材料を考えやすくなります。

同じ防音材でも、使う場所や目的が違えば効果の感じ方は変わります。まずは、音の種類、建物条件、対策したい場所、希望する改善レベルをまとめましょう。

相談前に整理したい情報

戸建て・マンション・賃貸・店舗・オフィスのどれか
気になっている音の種類
音漏れ・反響・振動のどれが悩みか
対策したい場所
現在使っている防音材や商品
窓・ドア・壁・床の写真
賃貸や管理規約の制限
希望する改善レベルと予算感

よくある質問

防音材と吸音材は同じですか

同じではありません。防音材は音対策に使う材料全体を指すことが多く、吸音材は室内の響きを整える材料です。音漏れを防ぐ場合は遮音材やすき間対策も必要になります。

遮音シートを貼れば音漏れは防げますか

遮音シートは遮音対策の一部として使われることがありますが、貼るだけで万能ではありません。壁の構造、施工方法、すき間、窓やドアの条件も関係します。

防音マットは足音対策に効果がありますか

軽い足音や物を落とす音の軽減に役立つ場合があります。ただし、子どものジャンプ音やドラムのような強い振動には限界があるため、防振や床構造も考える必要があります。

D値・L値・T値は何を見ればよいですか

D値は壁や建具の遮音性能、L値は床の衝撃音に関する性能、T値は窓やサッシの遮音性能を見る目安です。D値とT値は大きいほど、L値は小さいほど性能が高い目安になります。

DIYで防音材を使う場合の注意点はありますか

賃貸では原状回復に注意が必要です。また、吸音材、遮音材、防振材の役割を間違えると、思ったほど効果を感じられないことがあります。音の種類と対策場所を整理してから選びましょう。

まとめ

防音材には、吸音材、遮音材、防振材、制振材などの種類があります。

吸音材は室内の響きを整える材料、遮音材は音を通りにくくする材料、防振材は振動を伝わりにくくする材料、制振材は振動そのものを抑える材料です。

防音材を選ぶときは、材料名や価格だけで判断するのではなく、音の悩みに合っているかを確認することが大切です。

音漏れを防ぎたいのか、室内の反響を整えたいのか、足音や振動を抑えたいのかによって、必要な材料は変わります。

防音・吸音・遮音の違いを整理したい方は、防音・吸音・遮音の違いとは?目的別に失敗しない音対策を解説を参考にしてください。

防音工事全体の流れを知りたい方は、防音工事完全ガイドもあわせて確認してみてください。

防音・吸音のお悩みは、状況整理からご相談いただけます

ここまで読んで、対策の方向性は分かっても、
自分の建物や使い方だと何を優先すべきか迷う方は多いです。
マヤサウンドでは、音の種類、建物条件、使い方に合わせて、現実的な進め方を整理しています。

相談で整理しやすいこと

  • どこから優先して対策するべきか
  • 工事と製品のどちらが合うか
  • 費用が増えやすいポイント
用途、建物種別、困っている音が分かれば大丈夫です。写真や寸法があると、さらにスムーズです。

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