【防音対策】防音材の種類と遮音性能について解説!
防音対策って何が効果があるかわからない...
防音材や吸音材って何?という方も参考にしていただければと思います。
自宅における防音対策・騒音対策の取り入れを検討している人のなかには、「どのような材質・素材を選べばよいのかわからない」などの疑問や悩みを抱えている人も多くいます。
効果の高い騒音対策を取り入れるためには、あらかじめ各種防音材の概要や種類、得られる効果などについて入念にチェックしておくことが大切です。
今回は、防音材の種類やそれぞれの特徴または効果などについて解説します。
騒音対策の導入や取り入れを検討している方は、是非参考にしてみてください。
防音・吸音専門
マヤサウンド
マヤ商会株式会社
スタジオ、ホール、映画館、音楽室、オーディオルーム、オフィス、会議室、談話室などの空間の音響にかかわる内装工事を主な事業としており、関西を拠点に北海道から九州まで幅広く防音工事を請け負っています。
2006年の創業から一貫してデザイン性と音質にこだわった音響の内装工事をしてきました。
現在では、そこで培った経験から防音製品も製作・販売しております。
防音材の種類をチェック
騒音対策に用いられる防音材には、大きく分けて「吸音材」「遮音材」「防振材」「制振材」の4つに分類することが可能です。
「吸音材(きゅうおんざい)」
「遮音材(しゃおんざい)」
「防振材(ぼうしんざい)」
「制振材(せいしんざい)」
について、それぞれの特性や効果、設置方法、使用場所について詳しく説明したいと思います。
音や騒音を対策する際、防音効果のあるマット、シート、板などの材料が選択肢としてあります。
ここでは、4種類の防音材にフォーカスを当てたうえで、それぞれの特徴や効果などについて解説します。
吸音材の特徴や効果
吸音材とは、大気中を通じて伝達される音の振動・揺れを熱エネルギーに変換させたうえで、各種騒音やノイズの音量レベルを減衰させる素材のことを指します。
こちらが吸音材です!
吸音材は、屋内に響き渡る反響音の改善や残響時間の調整に関して、大きな効果が期待できる特徴を持っています。
また、吸音材は、3種類のジャンルに分類することができます。
吸音材にまつわる具体的な種類やそれぞれの特徴については以下のとおりです。
■吸音材の種類
・多孔質タイプ
小さな穴で雑音やノイズなどを吸収したうえで、音の吸音効果を促す仕組み
・振動板タイプ
雑音やノイズなどの発生にて生じる振動エネルギーを減衰させる仕組み
・共鳴型タイプ
共鳴現象を活用したうえで、音量レベルの減少を図る仕組み
前述のことからも、吸音材は、騒音対策を積極的に取り入れるうえで、欠かすことのできない防音アイテムのひとつだといえます。
遮音材の特徴や効果
遮音材とは、大気中を通して伝達される音波を遮断する素材のことを指します。
また、「雑音やノイズなどを跳ね返すことで、屋外への騒音透過を回避させる」といった特徴も併せ持っています。
遮音材は、質量や面密度が高いものほど、各種騒音への遮音効果に優れている傾向にあります。
遮音材として用いられる材料の具体的な種類については以下のとおりです。
■遮音材の種類
・コンクリート
・鉄板
・防音マット
・遮音シート
・石膏ボード
遮音材を上手く活用したうえで、より快適なマイホームライフの実現を目指しましょう。
防振材・制振材の特徴や効果
防振材・制振材は、ともに「雑音やノイズなどが原因で生じる振動エネルギーを抑制したうえで、各種騒音の音量レベルを抑える」といった効果が期待できる素材となります。
また、防振材および制振材は、騒音対策においてもっとも重要な「振動と音の関係性」といったポイントにフォーカスを当てたうえで、騒音発生の根源から改善させることが可能です。
こちらが制振シートです!
防振材および制振材の具体的な種類については以下のとおりです。
■防振材・制振材の種類
・防音マット
・防振マット
・制振シート
近隣住民との騒音トラブル発生リスクをできる限り回避・改善するためにも、防振材および制振材の設置・導入を検討しましょう。
一言に防音材といってもその種類によって得られる防音の効果は異なります。
遮音性能とは
遮音性能は、何の音を遮る性能かで表し方に違いがあり、各値の数値によって等級が決められています。
ここでは、遮音性能を表す3つの値を解説します。
D値
建具や壁などの性能評価に使われているのはD値、またはDr値で、数値が大きくなると遮音が勝っていると評価されることがポイントです。
一戸建てに対する指標はないとされており、確認できるのは集合住宅における値で、標準の1級でD-50、許容の2級でD-45となっています。
遮音性能がD-50であれば、80デシベルの音を30デシベル抑えられるという計算になり、小さく聞こえる程度という評価になります。
ただし、D値・Dr値は遮音性能の平均値であるため、実際は音の高さによって遮られる音量が変化することを覚えておくと良いでしょう。
L値
L値やLL値、LH値は、床が受ける衝撃に対する遮音性能を意味しており、D値やDr値とは違い、数値が低いと遮音性能が良いことになります。
集合住宅で標準の2級と考えられているL値はL-55で、一戸建てではL-60からL-70です。
T値
ドアや窓のサッシにおける遮音性能はT値で表記され、専用の計算式を用いて一定周波数ごとの値を導き出した上で等級を定めます。
例えば、一戸建てで、500ヘルツ以上の遮音性能が30デシベルを超えるサッシはT-2という等級です。
T-1~T-4までの4種類に分けられ、数値が大きいほど遮音性能に優れているという評価を行います。
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音の種類と遮音の関係性
人の声や楽器の音など、空気伝搬音が気になる場合はD値やT値が高い建物にするのが対策として有効です。
一方、集合住宅などで気になる足音や物音など、固定伝搬音を防ぎたいときは、L値が低くなるように設計されている建物を選ぶと良いとされています。
遮音効果を高めるには、建築段階で室内の音を反射できる石膏やコンクリートと、音を吸収する吸音材を合わせて床や壁、天井などに使用することが一般的です。
しかし、このように家の構造を変えるというのは、なかなか難しいですよね。
そんなときは、部屋の遮音性能を上げることができるアイテムを利用するなどの工夫をしてみましょう。
音の発生源と音を聞き取る側の間に遮へい物を設置するだけでも、騒音を抑える効果が高まります。
他にも、遮音性能が高い資材を用いたパネルを壁に取り付けたり、簡易的なパーテーションを設置したりすることも音漏れの減少につながるでしょう。
防音材の種類やそれぞれの特徴について理解を深めよう
いかがでしたでしょうか?
この記事を読んでいただくことで、防音材の種類やそれぞれの特徴についてご理解いただけたかと思います。
各種防音材への理解を深めたうえで、早期の騒音対策取り入れを検討してみてはいかがでしょうか。
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