空気音と固体音の違いとは?音の伝わり方と防音対策をわかりやすく解説

空気音と固体音の違いとは?音の伝わり方と防音対策をわかりやすく解説

空気音と固体音では、音の伝わり方も対策も違います

話し声やテレビ音のように空気を伝わる音と、足音やドアの開閉音のように建物を振動として伝わる音では、確認すべき場所が変わります。音の種類を見分けることが、防音対策の第一歩です。

防音対策を考えるとき、まず理解しておきたいのが、空気音と固体音の違いです。

同じ騒音でも、話し声やテレビ音のように空気を伝わって聞こえる音と、足音やドアの開閉音のように建物を振動として伝わる音では、対策の考え方が変わります。

たとえば、隣の部屋の話し声が気になる場合は、壁、窓、ドア、すき間などの遮音対策が関係しやすくなります。一方で、上の階の足音や子どものジャンプ音が気になる場合は、床や建物構造を伝わる振動への対策が必要になることがあります。

つまり、音の種類を分けずに対策を始めると、窓に対策したのに足音は変わらない、吸音材を貼ったのに振動音は改善しない ということが起こりやすくなります。

この記事は、下記のようなお悩みがある方に向いています。

  • 空気音と固体音の違いを分かりやすく知りたい
  • 話し声、テレビ音、足音、ドア音のどれにどんな対策が必要か知りたい
  • マンションや賃貸で音がどこから伝わっているのか整理したい
  • 防音材、吸音材、防音マットの選び方で失敗したくない
  • 生活音や近隣騒音への対策を考えている

この記事では、空気音と固体音の違い、それぞれの代表例、音の見分け方、場所別の対策、よくある失敗例、防音相談前に整理しておくポイントまで、防音専門の視点で解説します。

この記事でわかること

空気音と固体音の違い
代表的な音の例
音の見分け方
空気音に向く対策
固体音に向く対策
マンションで注意したい音
防音対策の失敗例
相談前に整理すること
マヤサウンド

防音・吸音専門 マヤサウンド

マヤ商会株式会社

監修 マヤサウンド 防音・吸音施工チーム

創業2006年 / 関西拠点で全国対応 / 戸建て・マンション・店舗・オフィス・スタジオに対応

戸建て・マンションなどのご家庭から、オフィス・店舗・スタジオまで、用途に合わせた防音・吸音の空間づくりを行っています。
音漏れ対策だけでなく、音の聴こえ方や空間デザインまで含めてご提案しています。

相談で整理できること

  • 原因の切り分けと、優先すべき対策の順番
  • 工事と製品、どちらが合うかの目安
  • 費用が変わりやすいポイント
お悩みと用途だけでも大丈夫です。写真や寸法があると、よりスムーズにご案内できます。

目次

空気音と固体音とは

空気音の伝わり方

騒音や生活音は、音の伝わり方で大きく分けると、空気音と固体音に整理できます。

空気音は、空気を伝わって耳に届く音です。話し声、テレビ音、犬の鳴き声、車の走行音、楽器音などが代表例です。

固体音は、床、壁、天井、配管、建物の構造などを振動として伝わる音です。足音、ジャンプ音、ドアを閉める音、椅子を引く音、ドラムの振動、スピーカーの低音などが関係しやすい音です。

どちらも耳には音として聞こえますが、伝わる経路が違うため、対策も変わります。

音の種類 伝わり方 代表例 主な対策
空気音 空気中を伝わる 話し声、テレビ音、犬の鳴き声、車の音、楽器音 壁、窓、ドア、すき間、換気口の遮音対策
固体音 建物や物を振動として伝わる 足音、ジャンプ音、ドア音、椅子の音、ドラム、低音振動 床、防振、制振、構造対策、マットや家具配置

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マヤサウンド視点

防音対策で大切なのは、聞こえている音を一つの騒音としてまとめないことです。空気音なのか、固体音なのかを分けて考えるだけで、優先すべき対策が見えやすくなります。

空気音の特徴

空気音は、空気の振動として伝わる音です。

話し声、テレビ音、音楽、犬の鳴き声、外を走る車の音、人の話し声、楽器音など、多くの生活音は空気音として伝わります。

空気音は、壁、窓、ドア、換気口、すき間などを通って出入りします。そのため、対策では部屋のどこが音の通り道になっているのかを確認することが大切です。

空気音で確認したい場所

  • 窓やサッシにすき間がないか
  • ドア下やドア枠まわりから音が漏れていないか
  • 壁やコンセントまわりから音が聞こえないか
  • 換気口や配管まわりから音が回り込んでいないか
  • 音源が窓や隣室側の壁に近すぎないか

空気音の対策では、音を通りにくくする遮音、音の通り道を減らすすき間対策、室内の響きを整える吸音を組み合わせて考えることがあります。

ただし、吸音材だけで外への音漏れを止めようとしても、思ったほど改善しない場合があります。音漏れを抑えるには、遮音とすき間の確認が重要です。

固体音の特徴

固体音は、床や壁、天井、配管、建物の構造を振動として伝わる音です。

代表的なのは、上階の足音、子どもの走る音、ジャンプ音、ドアを閉める音、椅子を引く音、洗濯機や室外機の振動、ドラムやスピーカーの低音などです。

固体音は、音が空気を通るだけではなく、建物そのものを伝わるため、発生源と違う場所から聞こえるように感じることがあります。

たとえば、上階の足音が天井から聞こえる、隣室のドアの開閉音が壁を通じて聞こえる、室外機の振動が床や壁に伝わる、といったケースです。

固体音の例 伝わり方 対策の考え方
足音・ジャンプ音 床に衝撃が入り、下階や周囲に伝わる 床対策、防音マット、防振、生活動線の見直し
ドアの開閉音 ドア枠や壁を通じて振動が伝わる 戸当たり、建付け、クッション材の確認
ドラム・低音スピーカー 床や壁を振動として伝わりやすい 防振床、防音室、防音ブース、専門設計
室外機・設備音 設置台、壁、床、配管を伝わる場合がある 防振ゴム、固定状態、設置場所、発生源の確認

固体音は、カーテンや吸音パネルだけでは改善しにくい場合があります。

振動がどこから入って、どこを通って伝わっているのかを確認することが大切です。

固体音の伝わり方

空気音と固体音の見分け方

空気音と固体音は、完全にきれいに分かれるわけではありません。

楽器音や話し声のように空気音として発生した音が、壁や床を振動させて固体音のように伝わる場合もあります。反対に、床や壁を伝わった振動が、部屋の中で空気を揺らして音として聞こえることもあります。

それでも、最初の判断としては、音の聞こえ方や発生するタイミングを整理することで、空気音か固体音かを見分けやすくなります。

見分けるためのチェック

窓やドアを閉めると音が小さくなるか
壁に耳を近づけると音が強く感じるか
床や壁に振動を感じるか
音がする方向がはっきり分かるか
足音やドア音など行動と連動しているか
低い音や振動感として残るか
時間帯によって変わるか
部屋を移動すると聞こえ方が変わるか

たとえば、窓を閉めると車の音が小さくなる場合は、窓から入る空気音の可能性があります。足音が天井や床からドンドンと響く場合は、固体音が関係している可能性があります。

マンションで多い空気音と固体音

マンションやアパートでは、空気音と固体音の両方が問題になりやすいです。

隣室の話し声やテレビ音は空気音として伝わることが多く、上階の足音や椅子を引く音は固体音として伝わりやすい傾向があります。

ただし、実際には建物構造、壁の仕様、床の厚み、部屋の位置関係によって聞こえ方は変わります。

よくある悩み 関係しやすい音 確認したい場所
隣の話し声が聞こえる 空気音 壁、窓、ドア、換気口、すき間
上階の足音が響く 固体音 床、天井、建物構造、生活動線
共用廊下の声が入る 空気音 玄関ドア、ドア下、換気口
椅子を引く音が響く 固体音 床、家具の脚、マット、階下への伝わり
外の車や電車の音が入る 空気音+振動 窓、サッシ、換気口、建物の揺れ

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ここまで読んで、自分の場合はどう考えればよいか迷った方へ

防音、吸音は、建物の種類、音の種類、使い方によって優先順位が変わります。
マヤサウンドでは、遮音性能だけでなく、音の聴こえ方や使いやすさまで含めて整理しています。

相談で整理しやすいこと

  • まず工事が必要か、製品で足りるか
  • 費用が増えやすいポイント
  • どこから優先して対策すべきか
用途、建物種別、困っている音がわかれば大丈夫です。写真や寸法があると、よりスムーズです。

空気音への主な防音対策

空気音の対策では、音が通る場所を確認し、遮音性や気密性を高めることが基本になります。

外の車の音、近隣の声、犬の鳴き声、テレビ音、楽器音などは、窓、ドア、壁、換気口、すき間から出入りすることが多いです。

そのため、まずは音の出入り口になっている場所を確認しましょう。

対策場所 対策の考え方 注意点
内窓、二重窓、気密性、カーテンの見直し カーテンだけで大きく遮音するのは難しい
ドア ドア下、枠まわり、気密性、防音ドア 換気や建付けとのバランスが必要
遮音材、下地、壁の厚み、すき間確認 壁だけでなく窓やドアからの回り込みも確認
換気口 防音型の換気部材、経路の確認 完全に塞ぐと換気不良になるため注意

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固体音への主な防音対策

固体音の対策では、振動をできるだけ建物に伝えにくくすることが大切です。

足音、ジャンプ音、椅子を引く音、ドラム、スピーカーの低音、室外機の振動などは、床や壁、建物の構造を通じて伝わることがあります。

そのため、固体音では、音を吸収するだけでなく、防振や制振、床の構造、設置方法の見直しが必要になることがあります。

床対策

防音マット、ラグ、床材、防振構造などを検討します。軽い音と強い衝撃音では必要な対策が変わります。

発生源対策

椅子の脚、ドアの建付け、室外機の設置台など、音を出している場所そのものを確認します。

構造対策

ドラムや低音、強い足音では、床構造や防振設計まで考える必要がある場合があります。

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空気音と固体音が混ざるケースもある

実際の騒音では、空気音と固体音が混ざっているケースもあります。

たとえば、ピアノの音は空気中を伝わる音として広がりますが、床や壁を振動させて伝わる場合もあります。ドラムは音量だけでなく、打撃による振動も大きく関係します。

また、電車の音や道路騒音も、空気中を伝わる音だけでなく、建物に振動として伝わることがあります。低周波騒音や設備音も、空気音と固体音の両方の性質を持つ場合があります。

音の例 空気音の面 固体音の面
ピアノ 演奏音が空気中に広がる 床や壁に低音や振動が伝わることがある
ドラム 打音が空気中に広がる キックや打撃の振動が床に伝わる
電車 走行音や警笛が窓から入る 線路や地盤から振動が伝わることがある
室外機 ファンやモーター音が聞こえる 設置台や壁を通じて振動が伝わる

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防音対策で失敗しやすいポイント

空気音の対策で固体音まで止めようとする

窓やドアの対策は、話し声や外部騒音などの空気音には有効な場合があります。

しかし、上階の足音や床を伝わる振動音は、窓やカーテンでは改善しにくいことがあります。音の種類に合った対策を選びましょう。

吸音材だけで音漏れを止めようとする

吸音材は室内の響きを整える目的で使われることが多いです。

外への音漏れを止めたい場合は、遮音、すき間対策、窓やドアの確認が必要になります。

発生源を確認しないまま対策する

音が聞こえる場所と、音が発生している場所が同じとは限りません。

固体音や低周波音では、離れた場所から振動として伝わることもあります。音が気になる時間帯、場所、発生源の候補を整理してから対策しましょう。

一つの材料で全て解決しようとする

防音対策は、一つの材料だけで解決できるとは限りません。

空気音には遮音やすき間対策、固体音には防振や床対策、反響には吸音など、目的に合わせて組み合わせることが大切です。

DIYでできる対策と限界

音の種類によっては、DIYでできる対策もあります。

たとえば、空気音に対しては厚手カーテン、すき間テープ、家具配置の見直し、吸音パネルなどを試せます。固体音に対しては、防音マット、ラグ、椅子脚カバー、家具配置の見直しなどが選択肢になります。

ただし、本格的な楽器音、ドラム、低周波騒音、強い足音、外部騒音などは、DIYだけでは難しい場合があります。

DIY対策 向いている音 限界
厚手カーテン 窓まわりの体感、室内の響き 窓そのものの遮音性能を大きく上げるものではない
すき間テープ ドアや窓の小さなすき間からの空気音 換気や建付けに影響する場合がある
防音マット 軽い足音、物を落とす音、椅子の音 ジャンプ音や低音振動には限界がある
吸音パネル 室内の反響、声の聞こえ方 外への音漏れを大きく止める対策とは別

専門相談を検討した方がよいケース

空気音と固体音のどちらか判断しにくい場合や、複数の音が混ざっている場合は、専門相談を検討した方がよいケースがあります。

特に、近隣から苦情が来ている、夜眠れない、楽器やドラムを使いたい、低周波のような音が気になる、どこから聞こえるか分からない場合は、自己判断だけで進めると遠回りになることがあります。

専門相談を検討したいケース

  • 音の発生源が分からない
  • 空気音か固体音か判断しにくい
  • 近隣から音について指摘された
  • 楽器、ドラム、配信、声楽などで音を出したい
  • 足音や低周波音のように振動を感じる
  • DIY対策をしても改善しない

防音工事の費用や流れを知りたい方は、防音工事完全ガイドも参考になります。

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相談前に整理しておくとよいこと

空気音と固体音のどちらが関係しているかを判断するには、音の状況を整理することが大切です。

相談前に、音の種類、時間帯、聞こえる場所、発生源の候補、現在行っている対策をまとめておくと、必要な対策を考えやすくなります。

相談前に整理したい情報

戸建て・マンション・賃貸のどれか
気になっている音の種類
音が気になる時間帯
音が強く聞こえる場所
床や壁に振動を感じるか
音源の候補
現在行っている対策
図面、写真、動画、音の記録

よくある質問

空気音と固体音の違いは何ですか

空気音は、話し声やテレビ音のように空気を伝わって耳に届く音です。固体音は、足音やドアの開閉音のように床、壁、天井、建物を振動として伝わる音です。

上の階の足音は空気音ですか、固体音ですか

上の階の足音は、床に衝撃が加わって建物を伝わるため、固体音が関係しやすい音です。防音マットや床構造、防振の考え方が必要になる場合があります。

話し声やテレビ音はどんな対策が必要ですか

話し声やテレビ音は空気音として伝わりやすいため、壁、窓、ドア、すき間、換気口などの遮音対策が関係します。室内の響きが気になる場合は吸音も考えます。

吸音材で足音は改善できますか

足音は床や建物を振動として伝わる固体音が関係しやすいため、吸音材だけでは改善しにくい場合があります。床の防音マット、防振、生活動線の見直しなどを検討します。

空気音と固体音が混ざることはありますか

あります。ピアノ、ドラム、電車、室外機などは、空気中を伝わる音と、床や壁を振動として伝わる音の両方が関係することがあります。

まとめ

空気音と固体音は、音の伝わり方が違います。

空気音は、話し声、テレビ音、犬の鳴き声、車の音、楽器音のように空気を伝わる音です。固体音は、足音、ドアの開閉音、椅子を引く音、ドラム、低音振動のように床や壁、建物を振動として伝わる音です。

音の種類によって、必要な対策は変わります。空気音には窓、ドア、壁、すき間、換気口の確認が重要で、固体音には床、防振、制振、発生源の見直しが重要になります。

防音対策で失敗しないためには、聞こえている音が空気音なのか、固体音なのか、または両方が混ざっているのかを整理すること が大切です。

防音、吸音、遮音の違いをさらに整理したい方は、防音・吸音・遮音の違いとは?目的別に失敗しない音対策を解説を参考にしてください。

生活音や低周波騒音の対策を詳しく知りたい方は、生活音、低周波騒音完全ガイドもあわせて確認してみてください。

防音・吸音のお悩みは、状況整理からご相談いただけます

ここまで読んで、対策の方向性は分かっても、
自分の建物や使い方だと何を優先すべきか迷う方は多いです。
マヤサウンドでは、音の種類、建物条件、使い方に合わせて、現実的な進め方を整理しています。

相談で整理しやすいこと

  • どこから優先して対策するべきか
  • 工事と製品のどちらが合うか
  • 費用が増えやすいポイント
用途、建物種別、困っている音が分かれば大丈夫です。写真や寸法があると、さらにスムーズです。

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