【これ知ってましたか?】低周波騒音の特徴と防音する方法
低周波騒音がどのような音のことを指すのかご存じでしょうか?
隣家の低周波騒音で眠れないといったクレームや問題が非常に多いです。今の家に長く住みたいが、対応が必要だと悩まれている方も多いのではないでしょうか。
多くの方が悩みをかかえていますが、実際に対策を施すことが難しいのが、この低周波騒音の問題です。
低周波騒音は、私たちの日常生活においてよく耳にする騒音の一つですが、その健康への影響や対策方法については十分に認識されていないです。
本記事では、低周波騒音の原因、影響、対策について専門的に解説していきます。
低周波騒音に関心を持っている方や影響、対策を知りたい方はぜひ最後までご覧ください。
防音・吸音専門
マヤサウンド
マヤ商会株式会社
スタジオ、ホール、映画館、音楽室、オーディオルーム、オフィス、会議室、談話室などの空間の音響にかかわる内装工事を主な事業としており、関西を拠点に北海道から九州まで幅広く防音工事を請け負っています。
2006年の創業から一貫してデザイン性と音質にこだわった音響の内装工事をしてきました。
現在では、そこで培った経験から防音製品も製作・販売しております。
低周波騒音の基礎知識
低周波騒音とは
低周波音は、音の中でも、特に低い周波数の音のことです。我が国では、おおむね1Hzから100Hzの音を低周波音と呼びます。
東京都環境局
人間の聴覚範囲を超えるため、直接聞こえることはありませんが、振動として感じることが多いです。
低周波騒音は、重低音のような振動やブーンといった音として感じられることがあります。
低周波騒音の生じる主な原因と例
低周波騒音は、私たちの生活の中でさまざまな原因によって引き起こされます。
低周波騒音の主な原因と具体的な例をいくつか挙げます。
工業施設や発電所の設備
工業施設や発電所では、機械や設備の稼働に伴って低周波騒音が発生します。
これらの設備は長時間稼働するため、低周波騒音の影響が大きくなることがあります。
工場や事業場 | 送風機、真空ポンプ、燃焼装置、機械プレス、コンプレッサーなど |
公共機関 | ヘリコプター、船舶、高架橋、高速鉄道トンネルなど |
店舗や公共施設 | 変圧器、ボイラー、空調室外機、冷凍機など |
交通量の多い道路
交通量の多い道路では、自動車やトラックのエンジンや排気音が低周波騒音の原因となります。
特に大型トラックや高速道路での車両の通行は、低周波騒音の主要な源となります。
大型機械や冷蔵庫
工業施設や商業施設、住宅などで使用される大型機械や冷蔵庫は、低周波騒音を生じることがあります。
例えば、冷凍庫やエアコンのコンプレッサーの運転音、大型冷蔵庫の振動音などが該当します。
地下鉄や鉄道の運行
地下鉄や鉄道の運行に伴って、トンネル内での列車の通過やレールの振動による低周波騒音が生じます。
これらは低周波騒音の一部ですが、さまざまな環境で生じることがあります。
低周波騒音の源を特定し、それに対する適切な対策を取ることが、快適な生活環境の確保に役立ちます。
低周波騒音の健康への影響
低周波騒音が健康に及ぼす悪影響とは?
低周波騒音は、睡眠障害やストレスの原因となることがあります。
長期的には、心血管系の問題や集中力の低下など、さまざまな健康問題につながる可能性もあるので対策が必要です。
以下が低周波騒音が健康に及ぼす主な悪影響です。
- 睡眠障害
- ストレス
- 心血管系の問題
- 認知機能の低下
- 心理的健康への影響
それでは、次に皆様が最も気になっているであろう対策について説明していきます
防音・吸音全般、防音室に関しての質問やお問い合わせはお気軽にどうぞ!
低周波騒音の対策方法
低周波騒音対策の基本原則
低周波騒音対策には、以下の基本原則を守ることが重要です。
- 低周波音の源泉の排除または制御
- 音の伝達経路の遮断または遮音
- 音の吸収や反射の調整
低周波音を出しているものが設置されている施設の周囲に対策を行うことで苦情が解決したケースがあります。
ブロックの設置や壁を作るなど様々ありますが、今回は自宅でも比較的簡単にできる対策をお伝えしたいと思います。
吸音材の張りつけ
建物内部に低周波騒音が侵入する場合、壁や天井に吸音材を張りつけることで騒音の吸収効果を高めることができます。
吸音材は振動を吸収し、騒音の反射や反響を軽減します。
これにより、建物内部の騒音レベルを低減させることができます。
家具や機器の配置の見直し
家庭内で発生する低周波騒音の原因として、大型の家電製品や機械類が挙げられます。
これらの騒音源を寝室やリビングルームから遠ざけるために、配置を見直すことが重要です。
また、家具や機器を振動吸収材やクッションで固定することで、騒音の伝播を軽減させることもできます。
窓やドアの改善(動画あり)
窓やドアは、低周波騒音の侵入経路となる可能性があります。
二重窓や防音ガラスを取り付けることで、窓からの騒音の侵入を軽減することができます。
また、ドアには密閉性の高いものを使用することで、外部からの騒音の侵入を抑えることができます。
実際にマリンバ教室の防音対策、特に防音ドアに対策をした際の防音効果の動画です!
ぜひご覧ください!!
周囲の音をマスキング
ファンや空気清浄機などのノイズを発生させる機器を使用することで、低周波騒音による不快感を軽減できます。
これらの機器は、安定したノイズを発生させるため、周囲の低周波騒音をカバーし、睡眠時やリラックス時に役立ちます。
構造的な改善
建物自体の構造的な改善も騒音の軽減に効果的です。
例えば、壁や床の厚さや密度を増す、二重壁や二重天井を設置するなどの方法があります。
これにより、低周波騒音の伝播を防ぐことができます。
これらは家庭で低周波騒音に対処するための一般的な対策です。
騒音の原因や状況によって最適な対策は異なります。
もし自宅で低周波騒音に悩まされている場合は、専門家や環境コンサルタントに相談することをおすすめします。
具体的な状況を把握し、最適な対策を提案してくれるでしょう。
低周波騒音を減らすための外部対策と防音技術
もちろんどうしても家庭内の対策では解決しない場合もあります。
外部対策
騒音源の制御
低周波騒音の発生源を特定し、その制御を行うことが重要です。
例えば、工業施設や発電所などの設備においては、騒音の発生源を適切にメンテナンスし、適切な運転管理を行うことで騒音を減らすことができます。
音の伝播経路の遮断
低周波騒音は建物や地面を通じて伝わることがあります。
騒音の発生源と被害を受ける場所との間に、騒音を遮断する壁やフェンスを設置することで、騒音の伝播を抑えることができます。
防音植生の設置
樹木や植生は騒音の吸収や反射を助ける効果があります。
低周波騒音の発生源の周囲に植樹することで、騒音の吸収や散乱を促し、騒音を軽減することができます。
これらの外部に依存する対策は難しい問題ですが、家庭内の対策で解決できない場合は、外部的な対策を行うことで軽減できる場合も多いです。
まとめ
低周波騒音は私たちの健康に悪影響を及ぼす可能性があります。
本記事では、低周波騒音の基礎知識、健康への影響、対策方法について詳しく解説しました。
低周波騒音の対策には、源泉の排除や制御、音の伝達経路の遮断や遮音、音の吸収や反射の調整などが重要です。
実際に弊社でも低周波騒音のお悩みでお問い合わせをいただくことが非常に多いです。
しかし、低周波騒音の対策は非常に困難でそれぞれの状況や条件によってできる対策は大きく変わってきます。
お悩みの方はぜひ一度ご相談いただければと思います。
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